ランニングを始めて8ヶ月頃。
日々の積み重ねの成果で、気づけば20kmを無理なく走れるようになりました。
フルマラソン完走という大きな目標も、少しずつ現実味を帯びてきたこの時期、次に目指すべきゴールを考える中で、「サブ3」「サブ4」「サブ5」といった言葉を耳にするようになりました。
でも、こうした「サブ〇」って一体どういう意味なのか、最初はよく分からず戸惑いました。
きっと、同じように感じている初心者ランナーの方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな「サブ〇」というマラソン用語について、わかりやすく丁寧に紹介していきます。
これを知ることで、次に目指す目標が明確になり、ランニングへのモチベーションもグッと高まるはずです。
「サブ」の意味とは?
「サブ(sub)」は英語で「〜未満」や「〜を下回る」という意味の言葉です。
たとえば地下鉄を表す「サブウェイ(subway)」や、潜水艦の「サブマリン(submarine)」などにも使われていて、「下にある」「下をくぐる」といったイメージを持つ単語です。
マラソンで使われる「サブ〇」という表現は、ズバリ「〇時間未満でフルマラソンを走り切ること」を意味します。たとえば「サブ4」は「4時間未満で完走する」という意味になります。
この「サブ〇」はランナーにとってわかりやすい目標設定となっていて、多くの人が次のステップとして意識しています。
代表的なサブタイムの意味
サブ5(サブファイブ)
目標タイム:5時間未満
平均ペース:1kmあたり約7分6秒
初心者ランナーにとって、フルマラソン完走に次ぐ最初のステップが「サブ5」です。
ペース的には、ゆっくりとしたジョギングや時折ウォーキングを交えながらでも十分に達成可能な目標で、無理なく自分のペースで走ることができます。
初めてのフルマラソンを終えた後、次の目標として「サブ5」を掲げる人も多く、成長を実感しやすいタイムです。
サブ4(サブフォー)
目標タイム:4時間未満
平均ペース:1kmあたり約5分41秒
「サブ4」は中級ランナーの目標として知られています。ある程度の練習量と継続的なトレーニングが必要で、マラソン大会に参加する市民ランナーの中でも、上位20%程度しか達成できないと言われるほどのレベルです。
このタイムを目指すには、フォームやペース配分、栄養や休養の管理といった要素にも気を配る必要があります。
(2025年現在、私は未だここが達成できず、、日々奮闘しております。。)
サブ3(サブスリー)
目標タイム:3時間未満
平均ペース:1kmあたり約4分15秒
「サブ3」は、マラソンにおいて非常に高い目標です。
市民ランナーの中でも、達成者はわずか3%前後といわれ、走力だけでなく、精神的なタフさや自己管理能力、戦略的なトレーニングが必要不可欠です。
この領域に到達すれば、周囲からも「サブスリーランナー」として一目置かれる存在になり、まさに大きな達成感が得られるでしょう。
サブ10(サブテン)
目標タイム:2時間10分未満
平均ペース:1kmあたり約3分4秒
少し特殊な「サブ10」は、「10時間未満」ではなく、「2時間10分未満で完走すること」を意味します。
これは一般のランナーではなく、世界トップクラスのプロランナーが狙う領域。
オリンピックや世界選手権レベルで活躍する選手たちの目標タイムです。
こうした世界を見ることで、自分の可能性や限界への挑戦心が刺激されるのも、ランニングの面白さのひとつです。
サブ2は実現しているの?
現在、公認されたフルマラソンの大会で「サブ2(2時間未満)」を達成した記録は存在しません。
しかし、2019年、ケニアのエリウド・キプチョゲ選手が特別な非公式レースにおいて、1時間59分40秒という驚異的な記録を打ち立て、「人類初のサブ2」を達成しました。
ただし、これはペースメーカーや特別な環境が整えられた中での記録だったため、公式記録としては認められていません。
それでも「サブ2」はマラソン界における夢の象徴であり、いずれ誰かが公式レースでその壁を破る日が来るかもしれません。
サブタイム比較一覧
呼称 | タイム | 平均ペース/km |
---|---|---|
サブ5 | 5時間未満 | 約7分6秒 |
サブ4 | 4時間未満 | 約5分41秒 |
サブ3 | 3時間未満 | 約4分15秒 |
サブ10 | 2時間10分未満 | 約3分4秒 |
まとめ:あなたが目指す「サブ〇」は?
「サブ〇」という目標設定は、ランナーとしての成長を実感しやすく、ランニングを続けていくモチベーションにもつながります。
ボクシングの階級のように、その人の実力や経験値を表すひとつの指標として、多くのランナーが活用しています。
初心者の方にとっては、まず完走が第一の目標。
その次のステップとして「サブ5」を掲げ、さらに「サブ4」「サブ3」へと段階的にチャレンジしていくのが自然な流れです。
私自身も、今は「サブ5」を目指してトレーニングを積んでいますが、いつかは「サブ3」という夢の舞台に立てたら…と考えると、日々のランニングにも張り合いが生まれます。
あなたもぜひ、自分だけの「サブ〇」を目標にしてみてください。
その一歩が、あなたのランナー人生をより充実したものにしてくれるはずです。
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