なぜランニングにバッグが必要なの?
ランニングは特別な道具がなくても、シューズさえあれば気軽に始められる人気の運動です。でも、距離が長くなったり、外での時間が長くなったりすると、スマートフォン、水分、鍵、小銭、補給食、汗ふき用タオルなど、持っていきたい物がだんだん増えてきます。雨が降りそうな日には、折りたたみ傘やレインコート、着替えなども持ちたいですよね。
こういった荷物を全部ポケットに入れるのは難しいし、走っている最中に落ちたり、重みでバランスを崩したりすることもあります。そこで登場するのが「ランニングバッグ」です。
ランニングバッグは、走るときに体にぴったりフィットするように設計されていて、荷物の揺れをおさえて快適に走ることができます。長距離を走るとき、山道を走る「トレイルラン」、学校やアルバイト先まで走る「通学・通勤ラン」など、さまざまな場面で役立ちます。最近では健康やエコのために通学ランをしている人も増えており、バッグの重要性も高まっています。
ランニングバッグのタイプと特徴を学ぼう
ベストタイプ(体にフィットして揺れにくい)
まるで洋服のベストのような形で、体にぴたっとフィットするのが特徴です。バッグが揺れにくく、前側に小さなポケットがたくさんついていて、ゼリーや飲み物をサッと取り出せます。長距離や山道を走るとき、走りながらこまめに補給したいときにぴったりです。フィット感が良いので、フォームが崩れにくく、疲れにくいというメリットもあります。
また、両肩と胸の部分に調整ベルトがあるため、自分の体型に合わせてぴったりのサイズに調整できます。軽量で通気性のある素材が使われていることが多く、夏の暑い日でも快適に走れる設計になっています。
さらに、ベストタイプは前後のバランスも取りやすいため、重さを感じにくいというメリットもあります。特に長距離のランニングでは、荷重の分散が疲労の軽減に直結します。
バックパックタイプ(たくさん入って通学にも便利)
見た目はふつうのリュックに似ていますが、走る人のために軽くて揺れにくいように作られています。通学やアルバイトで使う道具、教科書、部活の道具などもしっかり入ります。中にはパソコン用のポケットがあるモデルもあります。荷物が多いときや、ランニング以外にも使いたい人におすすめです。
背面にはクッション素材が使われていたり、汗がたまりにくいメッシュ構造があったりと、快適さに配慮されています。また、登山や旅行にも使えるような丈夫で容量のあるモデルも多く、多用途に使いたい人にも向いています。
容量が大きい分、荷物を整理しやすいポケットが多かったり、通勤・通学だけでなく、旅先での移動ランやロングランにも使えるのが強みです。
ウエストパック・ベルトタイプ(身軽に走りたい人向け)
腰に巻いて使う小さなバッグです。スマートフォンや家の鍵、少しの補給食を入れて走るときに便利です。体の前後が空いているので通気性が良く、背中が蒸れにくいのもポイントです。軽さを重視する短距離の練習やレースのときにぴったりです。
シンプルな作りのものから、ボトルホルダー付きのものまでバリエーションがあります。とくに暑い時期には、水分を携帯できるタイプがあると安心です。
腰回りのフィット感がしっかりしていないと、走っているうちにズレたりするので、調整機能のあるものを選ぶと良いでしょう。
バッグを選ぶときに気をつけたいポイント
自分の体にしっかり合うか
バッグが自分の体にぴったりフィットしていないと、揺れやすくなったり、擦れて痛くなったりします。ベルトやストラップの調整がしやすいか、走ったときに動きにくくならないかをチェックしましょう。できればお店で背負って試してみると安心です。
また、性別によって体型の違いもあるので、女性向けに設計されたモデルなど、自分に合った形状を選ぶことも大切です。体にフィットすると、走っていてもストレスが少なくなります。
フィット感が悪いと、荷物が揺れるだけでなく、肩や背中が疲れやすくなってしまうので注意が必要です。
どれくらい荷物を入れるかで容量を決めよう
・5kmくらいのランニング:1〜3Lくらいの小さめでOK。 ・10km以上や山道を走るとき:5〜15Lあると安心。 ・通学や通勤に使うとき:20L前後のバッグがおすすめ。
荷物が少ないときに大きすぎるバッグを選ぶと、中で荷物が動いて揺れやすくなってしまうので注意しましょう。バッグの中に仕切りやポケットが多いと、整理しやすく便利です。
用途に応じて、最適な容量を選ぶことが、快適なランニングの第一歩です。
軽さと通気性で快適さアップ
長い時間走るときには、バッグの重さが疲れに大きく関わります。なるべく軽いものを選ぶと良いです。また、背中や肩に当たる部分にメッシュ素材が使われていると、汗をかいてもムレにくく快適です。暑い季節にはとくに大事なポイントです。
最近では、軽量なのに丈夫な素材を使ったモデルも増えており、機能性と快適さを両立した商品もたくさんあります。
軽さと通気性を両立しているモデルは、毎日のランニングにも向いています。
水分補給のしやすさを確認しよう
走っている最中に立ち止まらずに水を飲めると、とても便利です。前のポケットにボトルを入れられるタイプや、チューブを使って吸える「ハイドレーションパック」付きのタイプもあります。自分の走り方に合ったものを選びましょう。
暑い日のランや長距離ランでは水分補給がとても大切になります。ハイドレーション対応のモデルは、水の量をしっかり持ち運びたい人に特におすすめです。
ハイドレーションパックは慣れると非常に使いやすく、ペースを崩さずに水分補給できる点が魅力です。
ポケットの場所と数が意外と大事!
スマホやエネルギー補給用のゼリー、ハンカチやティッシュなど、すぐ取り出したい物がサッと出せるポケットがあると便利です。ファスナー付きの安全なポケットや、鍵をつけられるフックがあると、なくす心配も減って安心です。
また、走りながら使う物と、使わない物を分けて収納できるような構造になっていると、整理しやすく、使い勝手も良くなります。
バッグ内の整理がしやすいと、走るときに必要なものをすぐに取り出せて、気持ちよくランニングを続けられます。
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